7月25日(火)–8月20日(日) 13時–19時(月・祝休廊)入場無料
会場 マンションみどり
本展示作家誕生日の7月25日19時からオープニングイベントとしてバースデーパーティーが開催されます。(参加費500円)
(展示作家より)
僕は現在、精神的に体調を崩して実家で静養しています。
僕がこうなった理由は、はじめは全く見当がつきませんでしたが、今では想像がつくようになってきました。生活環境や経済的な不安もあったかもしれませんが、一番は人間関係だったと思っています。そして、今ではそれは、社会の問題でもあると思うようになりました。
昨今、暴力やハラスメントが取りしまられる一方で、寛容に振る舞うことが求められているかと思います。しかし、寛容な態度で接されると人は、それに反抗するのが難しいと思います。例えばですが、親や上司から「君は言えばわかるよね」や「怒らないから話してみて」と言われてみればどうでしょうか。自分の本音はどうであっても、寛容な態度で接されると人はそれに反抗するのが難しいのではないでしょうか。こうして自分の本音というものは、社会によっても、自分によっても抑圧されているのだと思います。そこに暴力やハラスメントに板挟みに遭ってしまうと、立場の弱い人の心は疲れていき、生きづらさを感じてしまうのかもしれません。
こうした人間関係、こうした社会に、僕は疲れてしまったんだと思います。
そしていつしか、「自分の味方は自分しかいない」と排他的で部族的な考えを持つようになっていました。
しかし、その考え方で僕は自分を守ることは出来ませんでした。今では楽になってきていますが、それでも毎日のように死ぬことを考えてしまいます。死ぬことがどういうことかも分からないのに、死ぬことを考えてしまうのです。自分の生死というのはとても身近な問題でした。
僕は時々、こんな想像をします。
自分の兄弟にいる生まれてこなかった子が、もし今の社会や僕をみたらどんな風に思うだろうか。と。生きづらい社会だからこそ僕は生まれてこなかった存在に対する想像も必要だと考えています。それが何になるのかは分かりません。
今回の展示では、死ぬことと生まれてこないということを出発点として、自分と向き合った中で出来た作品を展示します。
この展示が生きづらい社会、そして生きづらさを感じている人たちへ宛てた詩になっている事を願います。
主催:ジロー
協力:マンションみどり
本展示には生と死に関するセンシティブな内容が含まれています。ご理解いただいた上でご入場ください。
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